1.活動グループの事業継承「自分たちの活動を若い世代にどうやって伝えていくか」
よくあるのは、活動の「やること(To do)を引き継ぐ」こと。これは失敗です。
重要なことは、「活動の技術」を引き継ぐこと。
仲間の集める方法や、誰に言うとスムーズにすすむのか、などポイントなどの「活動の技術」は、丁寧に時間をかけて、次の世代に引き継ぐことが大事です。
そして引き継ぐ時には、活動の意味やビジョンも添えることもポイントとなるとのことでした。
2.チームの鍵は振り返り「どのようにチームでの振り返りをすればいいのだろう」
「活動は2層のレイヤー」で振り返ること。
広石さん曰く、活動は「基盤的なレイヤー」と「固有的なレイヤー」に分けられるそうです。
基盤的なレイヤーとは、イベント実現に向けて、“どうように企画したのか?” “人を集めたのか?” どんなイベントでも同じ手順をたどるもので、別々の活動だとしても共有のスキルです。
一方、固有的なレイヤーは、それぞれの固有の活動における工夫や個性です。
すべての活動は、意外と基盤的なレイヤーが70%を占めているそうで、イベントや活動がどのような手順で段取りを進めたのか、という「基盤的なもの」を一つ一つ振り返って、メンバーで共有することが大事だということでした。
3.これからの宝活のカタチ
参加者の感想に、「今自分がやっている活動で得たスキルやわかったことがあるけれど、それをグループの中だけでなく、今日の宝活メンバーに返していくことができるんだなと感じました。」という意見がありました。
広石さんからも、「まさにそのとおり」と。
「各チームがやってきたことを宝活に返すこと」や「宝活の中で役割を見つけること」がこれから求められていることです。
自分たちだけではできないなと思った時に、
「あの人に聞いてみたらわかるかもしれない」
「つなぎ役は○○さん、手先が器用なのは○○さんだね」
とこのメンバーが1つのデータベースになることで、自分ができることや役割が見えてきます。
グループを超えたつながり、それが宝活なのかもしれません。
最後に広石さんからメッセージです。
「どこの地域でも地方創生がブームだが、こんなに動き始めた宝活の取組はとても先進的であること」
「ソトから見て、宝達志水町は町民がやりたいことを生き生きと取り組んでいる状態になっていることが地域ブランドである」
そして、会の最後に安達さんからも、結局、「最後は、人づくりだ!」という声も。
どこのグループや組織でも、宝活も、大事なのは人。
地域でどれだけ、社会関係資本を貯められて、どれだけ活動が再現できるかが大事なのですね。
広石さん、ありがとうございました!