宝達志水町竹生野にある末森城。
末森城は、かつて戦国時代は加賀と能登をつなぐ交通の要衝でした。
約430年前、佐々成政と前田利家が末森城で合戦し、
後の加賀百万石の礎となったという「末森城の合戦」は、
今なおファンを惹きつけてやまないものがたりです。
そんな末森城や末森城の合戦の歴史を存分に味わえるイベント
「いざ!末森城ものがたり」が6月24日(日)に開催されました。
「いざ!末森城ものがたり」は、町民が末森城の合戦に思いを託した踊りや紙芝居、太鼓の演奏などを披露するイベントです。
会場には写真や塗り絵が展示され、茶席や特産品販売も人気を集めていました。
そして、このイベントのトリを飾るのは、
宝活グループ「末森城大作戦」が企画する「戦国バトル!決戦末森城」。
末森城の合戦を題材にした寸劇と、チャンバラゲームが行われました。
末森城合戦は、天正12(1584)年9月に,
佐々成政が前田利家の領国である加賀国と能登国の分断をはかるべく、
末森城を包囲したことに端を発した戦いです。
現在は、押水バイパス沿いに「末森山古戦場碑」が残るのみですが、
末森城合戦は町の小中学校でも「ふるさと学習」で取り入れられていて、
宝達志水町の町民にとってはなじみ深いものです。
今回の劇で演じるシーンは、
佐々成政軍が末森城に攻め入った知らせを聞いた前田利家が、
利長とともに金沢から駆けつけ、佐々軍と戦うという場面。
この戦いは、少数勢による奇襲の成功例としても有名です。
雨の中、佐々成政が末森城に押し寄せてくる場面や、
前田利家が末森城へ駆けつけるまでのエピソードなど、
手書きの地図を交えながら、詳細に描写されていました。
手書きの「末森城攻防の図」!軍勢ごとの兵士の数まで詳細に記載されています