PROJECT

町民の宝活

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#22

種まきから始める味噌作り

3/9(土)、上田出会館で厳選された食材を使った味噌作りが行われました。

好天に恵まれた3月9日の午後。

上田出会館で、「自給自足の会」による「種まきから始める味噌作り」が行われました。

昨年の味噌作りワークショップに参加された方を含めて、子ども4名、大人3名、総勢7名が参加しました。

無肥料・無農薬で、大事に自然栽培で育てた大豆です。
昨年の6月に種まきしてから、みんなで11月に収穫、さらには、2月には選別をしました。

手間ひまかけてみんなで育てあげた大豆を使って、ついに味噌作り。

まずは、「自給自足の会」の元屋さんが丁寧に味噌の材料と作り方を教えてくれます。
材料は、大豆、麹、塩、水と、至ってシンプル。

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元屋さんが、前日に大豆を水に浸して、当日の朝には、4時間かけて火にかけくれました。

麹にもこだわります。
こちらも、自然栽培で育てた玄米を使った麹です。
「一般のお米を水に浸しておいても腐敗していくだけですが、自然栽培のお米を水に浸しておくと、酒や酢のようなフルーティーな香りがしてきますよ。」と元屋さんが説明してくれます。

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玄米麹も味噌作りのイベントにあわせて、5日前から仕込みをしてくれました。

塩は珠洲の伝統製法でつくられた「のと珠洲塩」を使います。

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元屋さんからの説明いただいた後、いよいよ、厳選された食材を使った味噌作りのスタートです。

まずは、事前に仕込んだ大豆をつぶします。
手動の豆つぶし機を使うことで、みんなで交代しながら作業ができるので、大人も子どもも楽しんで作ることができます。

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豆つぶし機(ミンサー)を使うと、簡単に大豆をつぶすことができます。

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今回の味噌作りに使用した大豆はおよそ3.5キロ。ハコいっぱいになります。

次に、麹と塩を混ぜ合わせます。
みんなでやるとあっという間にできます。

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麹と塩を混ぜるときは、素手だと手がガサガサになることもあるそう。皮膚が弱く、ヒリヒリしそうな方は手袋をするのが良いとのこと。

先ほどの塩と麹を混ぜたものによく潰した大豆を加えて、よく混ぜ合わせます。

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味噌のもとを、ゴロゴロと丸めます。

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空気が入らないように容器に思いっきり投げ入れるのがコツです。

あとは、みんなの家に味噌を持ち帰って、空気が入らないように落とし布やラップ、中蓋をして、涼しいところで約1年寝かしておくと完成です。

味噌づくりのいいところは、「ここまでの作業をすることで、あとは味噌が勝手に美味しくなってくれること」だと元屋さんがお話します。

昨年から参加されている方からは、
「出来上がるのが楽しみだ!」
「手作り味噌をきゅうりにつけて、子どもに食べさせると子どもが喜んでくれる!」
といった声も。

手間ひまかけて大事にみんなで育ててきた大豆と、選りすぐりの麹と塩を使った味噌。
できるまで約1年。とても楽しみですね。

ちょっぴりおなかがすいてきたので、ここで「おやつタイム」です。

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大豆の煮汁を使った、元屋さんの奥さんお手製のケーキ。

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山田さんが育て、ローストにしてくれた落花生も食卓に並びます。


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ケーキも落花生も美味しくて、ついついたくさん食べてしまいます。

おやつタイムの後には、来年で3回目となる味噌づくりはどうするのか、みんなで話し合いました。

「知り合いに味噌作りをしてみたい人がいるよ!」
「それなら、味噌(物)を売るだけではなく、味噌作りの体験自体(サービス)を売るのはどうだろうか。」
など、みんなで話し合うとさまざまなアイデアが飛び交います。

とことん手作りを目指すけれども、あんまり頑張りすぎない「自給自足の会」。
安心できない食べ物もたくさんある中で、今後も、自分たちのできる範囲で「自給自足の会」の活動が少しずつ広がっていきそうですね。(伊藤)