PROJECT

町役場の宝活

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Talk #09

町民のみなさん

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町民のみなさん

Theme

第3回 宝活会議

3/10(土)に行われた第3回宝活会議の報告です。

去る3月10日(土)、第3回宝活会議を開催しました!
ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

「宝活会議」は、情報交換・交流・学びの場として、宝達志水町が開催するオープンな会です。


今回のプログラムは以下の通り。
・町の宝探しの報告
・宝活の活動報告
・グループディスカッション

初春の好天のなか和やかに行われた、今年度最後の会のご報告です。

町の宝探しの報告

町の宝探しは、町民だからこそわかる、思わず「ほー!」と言っちゃうような宝達志水町のあるあるネタを集めるため、第1回、第2回の宝活会議を通じて参加者からアイデアを募っていたものです。

今回は最終回。これまでの意見を絞り込んだ20個の「ほー!」について、Hotchkissの久松さんから、報告していただきました。

発表のあと参加者の方から、「末森城とさくらは町に欠かせない要素だ」いうご指摘。

少し修正が必要なのかもしれませんが、完成まであと少し。

できあがったものは、宝活サイトで公開されますのでお楽しみに。

宝活の活動報告

続いて、前回の宝活会議以降に行われた、宝活の活動報告です。


まずは、「自給自足を楽しむ会」から「手づくり味噌づくり」ワークショップについて。

製造する味噌の量の調整が難しかったという課題とともに、今後は原材料を育てるところから取り組みたいという展望が語られました。

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「自給自足を楽しむ会」の元屋さん

「縁(えにし)の会」からは、「おにぎらずで婚活」の報告。

和気あいあいとした雰囲気だったということ、次回は七夕で婚活を行う予定が発表されました。

さらに、今回は町職員の方のサポートをお願いしたが、今後は一人立ちしていきたいという頼もしいお言葉がありました。

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「縁の会」の金山さん


「クリーンピーチ&ビール1本」からは、今後、清掃するエリアを広げたい、そのためには参加人数も増やしていきたいという意気込みが語られました。

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「クリーンピーチ&ビール1本」の山田さん


「宝達志水スポーツクラブ」からは「親子ドローン体験」の報告。

あまり告知ができなかったこと、本当は外でドローンを飛ばして体験してほしいけれど、安全管理、天気などの影響があるという課題が挙げられました。

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「宝達志水スポーツクラブ」の橘さん

グループディスカッション

最後は、参加者からテーマを募ってグループディスカッションです。

挙がった論点は以下の4つ。

【論点1.今あるご近所の助け合いを、どうやって広げるか】
【論点2.末森城物語 イベントの企画】
【論点3.町民の居場所づくりについて 】
【論点4.ドローンを広げる活動を行う上での課題解決】

テーマの提案者以外の参加者は、自分が興味のあるテーマの席に移動し、チームで語り合います。

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【論点1.今あるご近所の助け合いを、どうやって広げるか】

このチームでは、田舎でも近所付き合いが希薄になっているという背景を受けて、「地域の小さなつながり、特に、おすそわけ文化を広げること」にテーマを絞って話し合いを展開。

おすそわけを広げていきたいけれども、おすそわけは押し付けできるものではないし、そもそも、互いが知り合わないとできないこと。

だからこそ、「顔を合わせるきっかけづくりが必要」というまとめに。

「おすそわけ」と聞くと、なんとなく田舎では当たり前の行為だと思ってしまいますが、押し付けにも義務にもならない微妙なバランスは、互いの信頼関係があるからこそ成り立っているのだなあと再認識させられます。

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【論点2.末森城物語 イベントの企画】

このチームでは、6月24日(日)に行う末森城物語の寸劇の企画について議論がなされました。

・大人に依頼する予定だった演者を転換。子どもに演じてもらう
・衣装である甲冑づくりから子どもたちに参加してもらう
・史実とは異なるが、話題性の高い前田慶次も登場させる
・宝活メンバーが、総監督とナレーションを行う

など、具体的な内容が積み上がっていきました。

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【論点3.町民の居場所づくりについて】

このチームでは、
・町内にはいろいろなボランティア団体があるが人手不足
・子どもたちとお年寄りの居場所が必要だ
という現状の課題を受けて、「子どもとお年寄りが集まれる居場所づくり」について、議論が交わされました。

その結果、
・お年寄りが集まる場所を知るため、まずは認知症カフェに行ってみる
・声かけをしながら、人のつながりをつくる、共感を広げる
・最終的な目標は、町内商店街の空き店舗を駄菓子屋さんにして、お年寄りも子どもたちも集う場所をつくること
という、夢のある展望が語られました。


この課題については他のチームで語っていた方の関心も高かったようで、終了後にご協力いただいたアンケートでは
「認知症カフェや駄菓子屋の視点は良い。子どもが集まれば親世代も集まり多世代の交流が生まれるのでは」
という意見がありました。

また、都内にある、認知症の方が働く「注文をまちがえる料理店」のように、一見ネガティブに思われるような事柄をポジティブに変えるネーミングも大事なのでは、というご提案も。

さらに森山さんからは、論点1で挙がった「顔をあわせるきっかけづくりの場」は、論点3の「子どもとお年寄りが集まれる場」に通じるのでは、というアドバイス。

いろいろなことがつながっていく気配がします。

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【論点4.ドローンを広める活動を行う上での課題解決】

このチームでは、実際ドローン体験を行っているものの、これから体験の中にドローンの販売やドローンづくりを組み込みたいという提案から、意見が交わされました。

その結果、
・ドローンを組み立てるところからワークショップとして行い、その費用を含めた料金設定で企画する
・生涯学習課の公民館活動として、「親子組み立てドローン会」を提案してみる
と方向性が定まったよう。

いろいろな形でプログラムを組み、まずは実践しながら、参加者も提供者も相互にとっても得るものの大きい企画が作られると良いですね。

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最後の締めくくりでは、ファシリテーターの森山さんからこんな気付きをいただきました。

「宝達志水町には本当にいろいろな活動をなさっている方がいるけれども、どのグループも3、4人と小さい単位で、人不足のよう」

だからこそ、

「そんな皆さんが同じ場所に集まってそれぞれの活動を話したりすることで、協力者を見つけたり、活動を統合したりというということもできる。皆さんで声掛けして、宝活の場がそんな場所になると良いですね」と。


今回はじめて参加くださった方の中には、同じ「ほうかつ」でも「地域包括」に関わっていて、宝活のことが気になっていたという町職員の方、ボランティア活動を行っていて、宝活のように自主的に集まる皆さんの想いを知りたいという方もいらっしゃいました。

町内にある各活動でみなさんが築いてきた伝統や経験値を生かしながら、縦の枠組みを横に展開していくような「機会」「場」がこれから求められているような気がします。
そして、それが宝活会議なのかもしれません。


森山さんの「よーし、宝活フェスしますか」の声かけには、若手からも乗った!の声も。ますます、たのしい鼓動が響きそうですね。


参加者の方からご指摘があった情報共有の方法については、次回以降のテーマ候補として持ち越しとなりましたが、今回も内容の濃い、有意義な会でした。